Am I What Colors?ー元姫の復讐ー




___ピンポーン




「……ん…?」



かすかに聞こえるチャイムの音で、目を覚ました。


部屋は薄暗く、今はきっと夕方だろう。




___ピンポーン




また、チャイムが鳴った。


どうやらここの部屋のチャイムが鳴っているらしい。


部屋主じゃないけど……出るべきだよね。



重い腰をあげて、玄関に行く。




「すいません、部屋の者は帰ってなくて……」




言いながら、ガチャッとドアを開けると……






「なぜここにいる」






そこに立っているのは、私の父だった。



「っ……!!」



ドアを閉めようとすると、閉まる直前で間に足が滑り込んできた。


無理矢理部屋の中に入ってくる父親。



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