Am I What Colors?ー元姫の復讐ー
__ピー……ガチャッ…………
ドアのロックが解除される音と同時に、ドアが開いた。
現れたのは、青い髪の彼。
「ただいま……って…………誰すか?」
見知らぬ男に驚いた蓮央は、そいつが私の腕を掴んでいるのを見て怪訝な顔をする。
「君がこの部屋の主か?」
「そうですけど……あんた誰?」
「ここにいる女の保護者だ。悪いが、事を大きくしたくない。どいてくれないか」
自分より年上の男を、怯むことなく蓮央は睨みつける。
「あんた、どっかで見た顔だな……」
「…………気のせいだろう」
「政治家の本田和正じゃねぇか?」
「人違いだ。どいてくれ」
「そういうわけにはいかねぇんだよ」
私の空いているもう片方の腕を、蓮央が掴む。