Am I What Colors?ー元姫の復讐ー
その言葉を聞いた途端、頭にカァッと血が上った。
「……うるせぇ!!」
「うわっ!?」
諒真の胸ぐらを掴んで壁に押し付ける。
「やめろ蓮央!!何かあったのかよ!?」
圭太が仲裁に入り、歩と真浩はこちらを見つめている。
「何でだよ!!意味わかんねぇよ!!」
「意味わかんねぇのはこっちだよ!!」
暴れる俺を、力の強い圭太が抑えてソファーに座らせた。
だいぶ落ち着いてくると、圭太は俺の隣のソファーに座って、ビールを飲んだ。
「…………で?何があった」
「……分からねぇ…………でも、咲誇に別れようって言われた………………」
「は…?嘘だろ?」
「嘘じゃねぇよ……」
俺は、さっき咲誇から言われたことを全て話した。