Am I What Colors?ー元姫の復讐ー
__バンッ!
圭太がそこまで言いかけたところで、幹部の部屋のドアが乱暴に開かれた。
「捕まえてきたよ〜」
にこやかに真浩が引きずっているのは……意識を失いかけてる金髪男。
ボコボコにされていてもはや原型がない。
「誰だっけ、コイツ」
「ん……?誰だ?」
「そいつ、【桜蘭】の結構重要人物」
だるそうにソファーに座った歩が、金属バットを肩に乗せながら指さした。
「【桜蘭】のやつ探してたら、そこらへん歩いてたから連れてきた」
「超弱かった」
まぁ、真浩にかかれば誰だって弱く見えるだろうな……。
怪物の異名を持つ真浩だし。
「さて、じゃあ事情聴取といきますか」
「頼んだぞ、諒真」