Am I What Colors?ー元姫の復讐ー



「場所も聞き出したことだし、行くか!」



圭太が楽しげに指を鳴らした。



「行く……?どこにだ?」


「咲誇の所に決まってるだろ」



あぁ、そうか…………。



「早くしろよ、蓮央」



とっくに準備ができている四人が苛立っている。


俺だって、行かないといけない、と分かっているのに足を踏み出せない。



怖いんだ。



咲誇の口から、別れを聞いてしまったら。


「嫌い」と拒絶されてしまったら。


「馬鹿だな」と、笑われたら。



俺はきっと、壊れてしまう。

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