Am I What Colors?ー元姫の復讐ー
「何で知ってるのかって顔してるな。知りたかったら、おとなしく座れ」
「……」
コイツの言いなりになるのは嫌だけれど、
半端に謎を残されても気持ち悪いし。
私は大人しく、さっきの場所に座り直した。
「気を取り直して、自己紹介といくか。
お前は最後でいいぞ、本田咲誇」
「……あんたがもうしてるじゃん」
睨みつけても、青髪は無視して薄く笑うだけ。
・・・ムカつく。
そんなピリピリした空気を破るかのように、能天気な声が響いた。
「はいはーい、俺は諒真(リョウマ)!!
ここの幹部やってまーす。ちなみに高3」
頭の後ろで手を組んで仰け反っているのは、銀髪の男。
ピアスとかネックレスをつけていて、チャラい。
でもなんか女にモテそうなルックスはしてる。