Am I What Colors?ー元姫の復讐ー
__ドカッ!!
「っう゛…………!」
腹部に強烈な痛みを感じ、目を覚ました。
うっすらと目を開けると、目の前には翠斗がいる。
「起きろ」
「………お前の顔なんか、見たくもない」
「こっちから願い下げだ」
翠斗は私の髪の毛を掴んで顔を持ち上げると、くわえていたタバコを手に持った。
「これからあの男が来る」
あの男……?
「蓮央、が……?」
「そこでお前にはもう一度演技をしてもらう。逆らったらそこのガキも一緒に皆殺しにしてやる」
「っ…………」
この男は、一旦口に出したことは本気でやる。
皆殺し……つまり、【睡蓮】を完全に無くすってことか…………
「いいか?あいつが来たら俺の彼女を演じろ。何を言われても、だ。奈緒は安全な場所に隠れてるから遠慮なくやれ」
「……絶対に嫌だ」
「そんなこと言ってていいのか?おい、やれ」
翠斗の命令で、そこにいた3人の幹部が私を殴り、蹴る。
顔は狙わず、主に身体を。