Am I What Colors?ー元姫の復讐ー




「…………わかった」


「蓮央!?」


「帰るぞ圭太。……邪魔したな」




ドクンッと、心臓が鳴る。


怖くて、俯くしかない。



ごめん、蓮央……


傷つけたくなかったのに…………



私の弱さが、あなたを傷つけてしまった。



遠ざかっていく足音。



翠斗はそれを見ながら、私の方を見てにっこり笑った。




「……よくできました」




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