Am I What Colors?ー元姫の復讐ー
「とりあえず、お前の幼馴染みが倒れてると邪魔だからな。圭太が救急車を呼んだ」
「ほんとに!?良かった、私のスマホ壊されて……」
「そうか……悪いな、咲誇。俺、一瞬お前を疑った」
「え……?」
悲しそうな目をして蓮央が私を抱きしめる。
「本当にこの男とヨリを戻したのかと思った。信じてやれなくて、ごめんな…………」
「蓮央…ううん、私が悪いから……。ひどいこと言ってごめんね……」
胸に顔をうずめながら謝ると、蓮央は私の頭を優しく撫でた。
「〜っ!!おいお前ら、いい加減に…………」
「少し黙ってろ!!!」
何かいいかけた翠斗に、すかさず圭太が飛び蹴りをくらわせた。
でも、翠斗はそれをたやすくかわしてしまう。