Am I What Colors?ー元姫の復讐ー
恐る恐る見ると、それは何枚かの写真だった。
数枚とはいえ、私を固まらせるのには充分な写真。
信じられないものが写っていた。
「何、これ……」
そこには、私とそっくりな後ろ姿の女が、
女の子を蹴っている様子が写し出されている。
「お前が奈緒をいじめてるのは分かってんだよ。なぁ、奈緒」
翠斗の後ろから、長い茶髪をはためかせた
女の子が出てきた。
一つ年下の、九條奈緒。
わたし達、【桜蘭】という暴走族の第2の姫だ。
「咲誇さんが…奈緒を、いじめるんです…」
え……?
どういうこと……?
私は、何もしていないのに。
奈緒に何かをした覚えなんて、一つもない。
なのに何で……そんなこと言うの?