Am I What Colors?ー元姫の復讐ー
「咲誇……マジか?」
「う、ん…………」
堕ろせって言われるかな……
諦めろって、言われたらどうしよう…………
不安に思いながら蓮央の膝の上に座っていると、突然蓮央はどこかに電話をかけ始めた。
「蓮……」
「いいから。…………あ、圭太?俺だけど。
…俺だよ蓮央!で、急だけど、総長やめるわ。新しい総長はお前な。……ワケは今は言えねぇ。じゃあな」
蓮央は言うだけ言うとブチッと切り、スマホをソファーに投げた。
総長を、やめる……?
「蓮央、今の一体……総長やめるって………」
「あ?だって、子供育てるのに総長なんかやってられっかよ。真面目に働かなきゃ、食ってけねぇ」
それって…………
「産んで、いいの………?」
「産みたくないならいい。でも俺は産んで欲しい。咲誇の子供、ずっと欲しかった」
「っ……ありがとう、蓮央!!」
「頑張ろうぜ、咲誇」
「うんっ!!」