Am I What Colors?ー元姫の復讐ー
数週間後。
私は蓮央と一緒にあの倉庫に来ていた。
「行くか、咲誇」
「うん……」
胸に多少の不安を抱えながら、倉庫に足を踏み入れる。
「「「姫さんに総長!お疲れっす!!」」」
途端、響いてくる男たちの声。
ここで喧嘩の特訓なるものをしているヤンキーたちだ。
「姫さん、お久しぶりっす!俺の相手してくれませんか!?」
さっそく駆け寄ってきた仁。
私の一番弟子で、今や幹部に昇格しつつある。
「ごめん、仁。今日は違う用事で来たから…」
「そうっすか……。わかりました!!」
少し残念そうに笑って、仁は男集団の中に紛れていった。
ふぅ、と一息つくと。