Am I What Colors?ー元姫の復讐ー
「さっきー!!!」
「!?」
背後から諒真さんに飛びつかれ、前によろける。
ぐ、ぐるじい……
その後ろから歩いてきた圭太が、苦笑しながらタバコを吸う。
「諒真、そんなことしてると彼女に…………」
「諒真さぁぁぁぁんんんん!?!?!?」
地を這うような、低い声。
一瞬寒気を覚えた。
「ほら来た」
くくっと笑った圭太の後ろから、ものすごい地響きが聞こえる。
「げっ!?」
諒真さんが慌てたのもつかの間。
「浮気するとかサイテー!!!」