Am I What Colors?ー元姫の復讐ー
「まぁ、そういうわけだから働きてぇんだ。自力で稼ぎたいからな」
「そうか……そういうことなら、仕方ねぇよな」
圭太が優しく目を細める。
「実は、零羅も妊娠しててよ。俺もそろそろ族抜けようと思ってたんだ」
「零羅さんも!?」
「あぁ。それで婚約したんだ」
で、デキ婚か……。
真面目な圭太が、妊娠させちゃうなんて。
真浩が、ポツリとつぶやく。
「じゃあ、次の総長は自動的に…………」
「「歩だよ」」
圭太と蓮央の声が重なり、歩がビクッと肩を震わす。
「お、俺!?諒真先輩が……」
「あのバカにここを任せられるかよ。つか、あいつもそろそろ真面目に働きてぇとか言ってたし、代替わりのいい機会だ」