Am I What Colors?ー元姫の復讐ー
「そういえば咲誇、諒真から結婚式の招待状が来たぞ」
「えっ!?あの二人、結婚するんだ!」
「あぁ、そうらしい。うるさい夫婦になりそうだな」
ため息混じりに蓮央がソファーに座り込む。
その膝にぴょんと飛び乗った葵は、頭をなでられてご満悦だ。
「葵、そろそろ寝なくていいのか?」
「パパとねる!」
「分かった。咲誇、5分待ってろ」
「はーい」
完全にパパっ子な葵が可愛い。
手をつないで歩いていく二人の後ろ姿はそっくりだ。
「ふぅ……」
日中の疲れがでて、ソファーにもたれる。
育児もかなり慣れたけれど、まだまだ子供だから目が離せない。
そんな私のために、少しでも早く帰ってこようとしてくれる蓮央は優しい。
自分も疲れているのに、葵をお風呂に入れてくれたり寝かしつけることを全く嫌がらない。
むしろ溺愛している。