Am I What Colors?ー元姫の復讐ー
それなのに、何で……
「……私の何を知って、そう思うの?」
「何も知らねぇよ。お前が抱えるものも、何を考えているのかも。でも、その目を見れば分かる。お前は、人を貶めるような奴じゃないってことくらいな」
目……?
私の目は、そんなんじゃ、ないよ……
「まぁお前が何と言おうと、俺らがお前を疑うことはない。それとも疑ってほしいのか?」
すとんと私の前に屈む南蓮央。
その目は、私なんかよりずっと綺麗。
南蓮央は私の頭に大きな手を乗せて、フッと笑った。
「……よく頑張ったな。お疲れ」
その笑顔が、あまりにもあたたかくて。
『青髪の蓮花』なのかってほど、優しくて。