Am I What Colors?ー元姫の復讐ー
「蓮央……浮気しないでね?」
キュッと蓮央の服の裾を掴みながら呟くと、「はぁ?」という間抜けな声が降ってきた。
「だって、仕事場で人気あるんでしょ?」
「あー…なんか昨日3人くらいに言われたな。付き合えって」
3人も、蓮央に告白したの?
そんなの…………
「やだ……」
「……それって、嫉妬してるのか?咲誇もようやく嫉妬してくれるようになったか」
動物みたいに頭を撫でられ、むっとして布団をかぶる。
「蓮央なんてキライ……」
「俺は好きだけど?咲誇以外は女に見えねぇし?」
「…………ばか」
蓮央は、ずるい。
そういうことを言って、私の心をいとも簡単に操るんだから。