Am I What Colors?ー元姫の復讐ー
そんな掛け合いを見ていたら、なんだか面白くて、少しだけ笑えた。
「……ははっ」
少しだけ、ほんとにほんの少しだけ笑っただけなのに。
その場の全員が、私を見て固まっていた。
「……な、何?少し笑っただけじゃん…」
突然見つめられ、しどろもどろになっていると。
「咲誇ちゃぁぁぁん!!」
「ぶわっ!!?」
銀髪チャラ男が、いきなり抱きついてきた。
「ち、ちょ、諒真……先輩っ!?」
「ぐわー!! 諒真先輩だなんて可愛いな咲誇ちゃんはぁぁぁ!!!」
「はぁっ!?」
何こいつ、ウザイ!!
ていうか離れろ!!
何だこれぇ!!
諒真先輩(?)の腕から逃れようとジタバタもがいていると、眠そうな赤髪くんが彼を引きはがした。