Am I What Colors?ー元姫の復讐ー
明るい街中を走ること10分。
信号待ちをしている南蓮央のシャツの裾を引っ張り、声をかける。
あ、青になった。
「南蓮央、これからどこにいくの?」
南蓮央は私をちらりと振り返るとすぐ前を向いて、またバイクを発進させた。
「別に変なところには連れていかねぇよ。年下を犯す趣味なんてねぇし。」
「犯すって……」
そんなこと、考えもしなかったんですが。
そもそも南蓮央は女に興味なさげだし。
まぁ私も、もう男を好きになる気なんて無いけど…。