Am I What Colors?ー元姫の復讐ー
▽second-orange-▽
○学校へ
《咲誇side》
暖かな風が吹いている。
目を開くと、そこは一面の花畑だった。
遠くに、女の人と女の子が立っているのが見える。
『お母さん、ここはどこ?』
『ここは、お母さんの一番好きな所よ』
『そうなんだ!! きれいだねぇ』
無邪気にはしゃぐ女の子を見て、女の人は幸せそうに微笑み、隣に屈んだ。
『この花は何かわかる?』
『えーっと……そうだ、れんげそう!!』
『あたり』
ふわりと優しく女の人は微笑む。
『蓮華草の花言葉は、【あなたは私の苦痛を和らげる】……』
『……? どういうこと?』
少し悲しそうな目をした女の人に、女の子が尋ねる。
女の人は微笑んで、女の子を抱きしめた。
『ごめんね……さきちゃん…』
どうして、そんなに悲しそうなの…?
ごめんねって、何が……?
――...お母さん…...