Am I What Colors?ー元姫の復讐ー
無言で歩く南蓮央の後についていく。
リビングのテーブルに置いてあったのは、美味しそうなパンケーキだった。
「これ……あんたが用意したの?」
「一人暮らしだからこのくらいは出来る」
意外……
一人暮らしの男って、ホカ弁とかで済ませてるのかと思ってた。
偏見だったな…
「ほら、早く食え」
「うん……」
言われるがままにソファーに座り、パンケーキを頬張る。
甘さが口の中に広がる。
しっとりしていて、とても美味しい。
「咲誇」
柔らかな生地を堪能していると、南蓮央が口を開いた。