Am I What Colors?ー元姫の復讐ー
はぁ、とため息をついて、根負けしたのは私だった。
「分かった、言うよ。
私、学校でいじめられてんの」
「はぁ? 何で……」
「すれ違うたびに陰口叩かれて、女子からは陰湿ないじめ受けて、男子からは喧嘩をふっかけられて。教師たちはみーんな無視。これで行きたいやつがいると思う?」
すらすらと口から真実が出てきた。
誰にも言えなかったのに、こいつにはなぜか話してしまう。
パンケーキに自白剤でも入れられたのかな……。
「そうか……。でもまぁ、心配ねぇよ。歩に言っとくから」
「歩……?」
どうしてそこで、歩が出てくるの。
「お前には話してなかったか。歩、お前と同じ高校だぞ?」
「……まじ?」
「あぁ。俺から歩に、お前を守るよう言っとくから。とりあえず学校いけ」