Am I What Colors?ー元姫の復讐ー
制服を着て、ソックスを履き終えて部屋に行くと、次は鞄を渡された。
「教科書類は、適当に見せてもらえ。まぁ
授業を受ける気があるならの話だけどな」
「受けるわけないじゃん…」
仮にも暴走族の姫なんだけど。
そんな真面目ちゃんじゃありませんよーだ。
「言うと思った。もう歩には言っておいたから、送っていってやる」
「はぁ!? いらないし!!」
「一人で行かせると逃げるだろ」
……バレたか。
答えない私を鼻で笑って、南蓮央はバイクのキーを手に取った。
「ほら、行くぞ」
差し出された手。
私はそれを無視して部屋を出た。
「お前……そこはのれよ」
「はぁ? 何でそんなことしなきゃいけないの?」
「……はいはい、行くか」
南蓮央は私を追い抜いて先を歩いていく。
何でのらなきゃいけないわけ?
そんなノリ、いらないじゃん。