Am I What Colors?ー元姫の復讐ー
「てめぇっ……調子乗ってんなよ!!」
ブンッと振り下ろされた拳をひょいとよけ、南蓮央はそいつのみぞおちに一発食らわせた。
数メートル先に吹っ飛ぶヤンキー。
それにお構いなしに、南蓮央は次々殴る。
数十秒もしないうちに、全てのヤンキーが地面に倒れ込んでいた。
「……やっと静かになったな。おい咲誇、今のうちに行け」
「…あ、うん」
圧倒されていた私は我に返り、カバンを持ってバイクから降りた。
「じゃあな、帰り迎えに来る」
南蓮央はキャップを深くかぶりなおすと、エンジンをかけて学校から去っていった。