Am I What Colors?ー元姫の復讐ー
○不器用な赤髪王子様
___ガァンッ!!!
何かが蹴飛ばされるような音がした後、空き教室のドアが乱暴に開かれた。
振り返ると、そこに立っているのはやはりヤンキー達。
裏門で会った奴らよりガラが悪い。
「あ"……? 先客がいやがるな。しかも元姫様ときてやがる」
リーダー格の男が不機嫌そうに言う。
それに続いて、後ろからチャラチャラした男どもがわいて出てきた。
「あー、ホントっすね、洋祐さん!!」
「裏切り者の元姫が何でここに〜?」
また、『裏切り者』かよ……。
ほんっと、ウザイ。
目の前に立っているリーダー男を見上げ、睨みつけた。
「……なんだよその目は。お前みたいなのに睨まれても、ちっとも怖くねぇんだよ!!」
髪の毛を掴まれ、顔を持ち上げさせられる。
「へぇ……前よりは泣かなくなったな。まぁ、弱いのには変わりねぇけどな!!」
「弱いのはおめぇらだろうが……」