Am I What Colors?ー元姫の復讐ー
信じてくれるって、言ったじゃない……。
愛してるって、言ったじゃない……。
貴方にとって、所詮私は、そんな程度の
人だったの……?
「咲誇さん」
名前を呼ばれ、重い頭をあげると、そこにいたのは奈緒。
にっこりと笑って、私の前に屈む。
「安心してください、奈緒が姫を、そして翠斗の彼女を、受け継ぎますから!!
さようなら、元・お姫様♪」
それだけを言って、颯爽とドアの方に駆けていく奈緒をぼんやりと見つめた。
どうして……こんなこと…?
ひどいよ、奈緒。
あなた最低だよ...?
私から居場所を、仲間を、翠斗を奪った……
みんなは、真実を見ずに嘘だけ見つめ、彼女を守った…
ここには、私を信じてくれる人なんて、仲間なんて、一人もいなかったんだ…
元から、一人だったんだ・・・