純真~君への想い~
       店番中

  カランカラン


「いらしゃいませ」


「真努佳さん、こんにちは」


「純礼ちゃん、よく来てくれたね」


「はい」


この彼女の笑顔に何回、救われただろうか

だから、彼女の未来を潰したくはない

好きだからこそ……


「ご注文は御決まりですか?」


「紅茶をお願いします」


「はい、かしこまりました」



この会話が凄く好き


ただ、注文を受けるだけ、だけど、
何だか、癒される


「はい、どうぞ」

「あっ、どうも」


机の上に勉強道具が沢山


「今日も勉強」

「はい、ここが一番はかどるので」

「そっか、ゆっくりしていってね」

「はい」


保育士になるために勉強中らしい

純礼ちゃんの頑張ってる姿を見れれば、
それでいい

そう思っていないと、自分の気持ちを
押さえきれない


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