純真~君への想い~
「あっ、兄ちゃん」
「おう、未来翔」
弟の未来翔(アスカ) 23歳
ホストをしている
「あれ、親父は?」
「ちょっと、買い出し」
「そっか」
「と言うか、この服で店に来るな」
派手なスーツに、きつめの香水
酔うからやめて欲しい
「えっ、いいじゃん
これから、仕事だし」
だからって、それに――
「純礼ちゃんも俺のお店来てよ
はい、俺の名刺」
客に絡むな
「未来翔、止めろ
てか、源氏名がレオって」
「オーナーが決めた名前だからな、
まぁ、俺も気に入ってない訳じゃない
から」
煙草を吸おうとしている未来翔に
「未来翔、店内禁煙」
「あー、はい、はい」
煙草をしまった
「じゃあ、行ってきまーす」
相変わらず、騒がしいやつ
「ごめんね、弟が……」
純礼ちゃんは、未来翔に見とれているようだった
「純礼、ちゃん」
「えっ、何ですか?」
もしかして、未来翔の事……