純真~君への想い~
あれから、未来翔とも純礼ちゃんとも
少し距離を置いた


そうしないと、言ってはいけないことを言ってしまう


醜い嫉妬までしてしまう


好きと言ってはいけない


でも、その事を考えていると、
夜も眠られなくなった


寝不足で頭が痛い


その日は、起き上がれないほど体調が
悪かった



  ベットに寝ていると


「お父さん、大丈夫」


「京弥、大丈夫だよ」


頭を撫でた


「そうなの」


「早くしないと学校遅刻するぞ」


「うん、行ってくる」


「行ってらっしゃい」


寝室を出ていった


はぁ、京弥に心配かけたから、
早く治さないと

 
いつまでも待っても治らず、
寝れなかった


けど、家事は出来るだけした


店には出なかったが、出来る限りの事は
した


どれだけ、動いても、疲れていても、
あまりに寝れなかった


全然、良くならない


「真努佳、大丈夫か?」


「えっ、どうして」


「顔色悪いぞ

ちゃんと寝れてるのか」


「当たり前だよ」


「店で倒れられたら困る

それに、俺が心配する」


何で、こう言うところは、鋭いんだ

父親の勘、かな


「寝れないのは分かるが、ちゃんと
寝てこい、休め」


「仕方ないじゃん
全然寝れないんだから」


「何あったかは、知らないけど、
今日は、休んでこい」


「うん、分かった」


なんでも、お見逃しか


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