檻の中から捧げる君への嘘










アンバーが店のなかに



入ることは出来ない



主人がいる場合でも



店の外で待つのが決まりだ









私は邪魔にならないように



店の外に立つ



私がアンバーだということは



服に縫い付けられた刺繍でわかる



例え服を脱いだところで



背中につけられた印は消えない









道行く人が私を睨み付けるように



して歩いていく








「あっ……」




そうして人間を観察していると



一人の小さな男の子が



道の真ん中で転んだ








「大丈夫?」



「っいってー!


…………っ近寄るな!!!」




「っ!」




男の子は私を見ると



私を思い切り突き飛ばした






「どうした?」



「こいつが!こいつが!」



「アンバーごときが人間に


何をしているんだ!」





男の子の声で人々が集まり



私が悪いかのように罵る








「私はっ……」



「黙れ!死罪にしてやる!」



「誰かそいつを連れてこい!」






私の話に耳を傾けるはずもなく



遂には私を捕らえようと



数人の男が私の腕を掴む









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