檻の中から捧げる君への嘘
一番最初の記憶は
背中に焼き印をつけられる瞬間
痛みよりも憎しみが生まれ
辛さよりも怒りを覚えた
これは私が人では無いという証
それを理解するまでに
そう時間はかからなかった
私は抗うこともなく
その現実を受け入れた
これがこの世界の形
生まれてから死ぬ瞬間まで
人として扱われることのない
この世界の底辺
アンバー
中堅層の人間
そして人という存在を越えた
力をそれぞれに持つ
フィート
この3つの存在が構成する
世界は差別社会と呼ばれている