檻の中から捧げる君への嘘
なのに私の口から紡がれるのは
最低な言葉ばかり
「わからない?病院には丁寧に
人間、フィート用って書かれてるの
……無意識ならタチが悪いわ
それとも何?新手の嫌がらせ?」
「っ……」
悪態をついてしまうのは
私の悪い癖
「差別が嫌いなんて言うなら
貴方、一度でも差別反対の
行動起こしたことある?
しないのは、あなたが差別主義者だからでしょ
結局は貴方も差別を肯定してるんじゃない」
こんなの私が差別社会を
受け入れてないみたい
まるで子供みたい
自分の言いたいこといって
相手のことこうだって
決めつけて
やってることは
さっきの人間と変わらない
「…………ごめんなさい」
「いや、俺がもっと考えて
行動していれば良かったんだ」
彼は俯いて謝罪の言葉を述べる
こんな人間もいるんだと
少し驚いた