科学と魔法の空想世界
私は考えた。

二次元の世界が具体化できるのなら、
三次元の世界も、二次元に送り込めるのではと。

本来、次元が変わる時は、膨大な重力が発生するため、生き物はその重力に耐えきれず、死んでしまう。

しかし、本体の次元は変えずとも、情報だけを送り込めば、本体が死ぬことはなく、二次元を堪能できるのでは。

私の姉も、それに賛成した。

まず、姉の容姿を撮影し、データ化する。

脳内の知能などや、五感、体の骨組み、筋肉などの、全ての情報を調べ、データ化する。

次に、世界を作る。
姉が魔法を使い、こういう世界に住みたいなどと、想像し、それを広いディスプレイの中に、構築する。

最後に、送信。

姉は、体の全てに送信装置をつけ、目を瞑る。

送信。

ディスプレイに、姉の姿が映る。

成功だ。

これで、

人々が、住みやすい世界が・・・!
< 4 / 10 >

この作品をシェア

pagetop