輝き〜叶わなかった夢〜
しかも富沢も私の事しらねーじゃねーか!
そんな事を思いながら質問に答える。
「私は...稲葉晴夏(イナバハナ)だけど...」
「そーかそーか」
富沢はなにかを企んでいるような顔で言った。
そして富沢が私に近づいてきて
「稲葉...野球部のマネージャーやらね?」
は?私は一瞬で思考回路が止まった。
お前は本物のバカか!
なんで、会ったばっかの奴にマネージャーお願いしてんの?
しかも野球部のマネージャーなんて日に焼けるし...
疲れるしいい事ないじゃん...
しかも...いや...これは思い出したくない。
思い出しただけで震えてくる。
瑛心「で、アンサーは?」
ニコニコしながら聞いてくる。
こいつには絶対知られたくないな...
晴夏「やだよ。」
私は秒速で答える。
「え〜なんでだよ〜」
富沢は頬を膨らませて拗ねている。
晴夏「あははっ!」
なんだかその姿が可愛くて、思わず笑ってしまう。
富沢は眉をしかめて
瑛心「なんだよ〜笑うなよ〜」
こっちをジッと見ながら言ってくる。