ピンクの箱
...5年後...
あれから
俺は大学に行き、
逢衣は専門学校行った。
その大学、専門学校を
卒業してしてすぐに、俺らは結婚した。
そして...
「「ママとパパは
いつもそれ飲んでるねー!」」
美鳥と詩六は声を揃えて
ピンクの箱を指差して微笑む。
「美鳥と詩六もいちごミルク飲む?」
逢衣はふにゃりと笑った。
「ううん、みどりは牛乳がいいな!」
「うん、しろも牛乳がいい」
「はいはーい!
ちょっと待っててね」
バタバタとキッチンへ足を運ぶ逢衣を見送った美鳥と詩六は俺の方を向く。
「「パパー!
いちごミルクってどんな味するのー?」」
「んー、そうだな。例えるなら...」
美鳥と詩六を、手招きして近くへ来させてそっと耳打ちをした。
「キスの味。」
end.