Crystal Sky 〜お姫様は、魔法使いに恋をする。〜
すごい顔で
走って来るヨッチャン
ジュッて 足元で音
「逃げるなッッ!!
何やってるか聞いてんだよ…!!」
「ヨ…ヨッチャンには、関係なか!!
も…… ほっといてぇっ!!」
「ほっとけるかッ!!
俺はお前に惚れてんだよ…ッ!!!」
「な…なん…言うてるの…?」
「ずっと好きだった!!!
… アヤとデキてるなんて噂あるけど
あんなのは誤解だ!!!」
「そげなこと
ひとっつも聞いちょらん!!離して!!」
「あいつは、話しかけやすいだけで!!
… スイは全然喋らんから
去年の祭の時の浴衣
すごい可愛くて…!!!
ずっとずっと、言えなかった!!
…… 好きなんだ!!スイ…!!」
なにこれ ――――
肩 強くつかまれて
顔 迫って来る
――――― イヤだ
ヨッチャン 引きはがして逃げたら
足元、ズッて音がして
体が 宙に浮いてた