Crystal Sky 〜お姫様は、魔法使いに恋をする。〜
アヤちゃんは
すぐにメールを返したけど
また来たメールに
ずっと首をかしげてて
倉庫の外へと、少しづつ歩き出した
「よく、わからんばい
なんか…カコちゃん家に、来とうっち
うちらの事 呼んでる」
「え…島、来とると?
家庭教師ん日やなかった?」
「"とにかく帰っち来い"っち
うちんお父しゃんげな
スイんおばしゃんげなも
一緒にいるのごたぁ…」
「え…えええっ?!?」
「え、怖いいいい!!
うち なんも悪い事しとらん…!!」
「うちもしとら…」
――… とは言い切れないけど…
なんだろう…
まだいろいろなドキドキ
おさまってないのに…
『うわああああ!!』って叫びながら
二人で、森を駆けおりた