Crystal Sky 〜お姫様は、魔法使いに恋をする。〜
「スイちゃ〜ん!こっちこっち〜!」
お昼は、食堂
… 熊石さん、やっぱりおらんや
「… 元々〜
熊石が脅しかけて
皆、あげな感じになっちて〜
ほら、熊石ん所、地元や太か会社やし
クラス全員、関わっちるっちゆうか…」
「放っておけばよかとよ〜
… 小学校ん時がらいっつも
こぎゃん感じでやっち
女王様してから来よるんやけん」
「ばいね!
そいに今は〜スイちゃんが
ほんなこつん、お姫様なんやし!」
ニンジン、ノドに詰まった
「ばってん、そげんやろ?
エクレシア、実はバリバックの太かげな
ユグドラシル宝石げな関わっちて〜
熊石んとこ、そこの子会社やけん
うちのお父さん、言ってた!」
「鈴木達も無視しようっち
み〜んな、言うてたばってん〜
"うちら関係なか"言うてたわ
あん子達も、ほんなこつは嫌やったげな」
「しかもあん時ん態度、あいなん?!
灰谷ん大ファンげな、手ん平返し過ぎ!」
「な、なぁなぁ?
それより、今度東京行くっちゃろ?
っち事な、色々会えるんばいね?!」
「…ま、まだ、よく…わかんなかがら」
「…あ!気にせんでちゃ
うちらは熊石とは違うとるし!
元々友達やもん、ね?!」
―――… 教室に戻ると
五時間目が始まる、少し前
ひとりでドアから入って来た影
熊石さん
どこでお弁当、食べてるんだろう…