Crystal Sky 〜お姫様は、魔法使いに恋をする。〜
ラジオからの曲が終わりきる前に
ヨッチャンのトラックが
カコちゃんの、実家の前に停まった
「お?
スイも、ここで降りるのか?」
「うん、カコちゃんとこ、泊まる」
「え!やいうちも…!」
「アヤ、あんたは帰りな
そろそろ学校行きなよ?
もうすぐテスト、あっけんんやし」
「なんだぁ?!
またサボり癖出てんのかアヤは」
「う…
ばってん…
学校、つまんなか…」
「そういうもんだろ、学校なんてのは」
「………」
「…アヤちゃん
明日、港とまっとうとよ
一緒に行こう?」
「――…うん」
「ほらアヤ、助手席乗れ!
じゃ、二人ともおやすみ!」
「アヤちゃん、おやしゅみ」
「ヨッチャンありがとう
おやすみなさ〜い」
「…スイ!カコちゃん!おやしゅみ!」
「おやすみー!また明日!」
「明日ね〜!」