Crystal Sky 〜お姫様は、魔法使いに恋をする。〜



船の出発
久しぶりの、三人での登校


うれしか…


中には入らず、甲板
海風にあおられながら、三人で座る




「ん〜…夜中ずっと
プロフいじったり
いろいろ見に行ったり…
さっき、起きたちゃ」


「どげんの見てたと?」


「… バイト、しようかと」


「バイト?!」


カコちゃんが
びっくりした感じで
アヤちゃんの顔を見る




「楽器、欲しかな思っち…」


「…アヤ、夏休みまで待ちなよ」


「夏休みなんて、まだ先ばい!」


「アヤは働き者だし、やるとハマるし
前もそんでから
学校行かいなくなりよったやろ」


「………」


そういえば去年
アヤちゃんは海の家、手伝ってたんだ
先生言ってた、休みがちになったの
きっと、その頃かも




「それに ―――

今時期まだ島にバイト
あんまり無いし…


学校終わっちがら町でやると
船の時間、間に合わんけんかもしれんけん


やけん、夏休みまで、待とうよ
アヤは 受験生なんよ?


大学行っち欲しかっち
おいしゃんもおばしゃんも
前々がら、ずっと言うてるよ?」


「―――…」




「…うちもバイト、しようかいな」


「スイ?!」


「スイちゃん!」



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