Crystal Sky 〜お姫様は、魔法使いに恋をする。〜







「――― ありがとうございました!」


「お疲れ様でした」

「お疲れでした!」

「ありがとうございました!!」




初めての ラジオ出演、終わった…




「ばってん、スゴかちゃが〜!!
ユートさん、よか声げな〜?
そいにビー玉ん事、知っとったり!」


「いやいや、ありがとうございます」


「なしけんあげな風に、話せると?」




生放送が終わって ―――


早苗さんと一緒に、話してるカコちゃん


腰が抜けたみたいになってる
わたしと違って

アヤちゃんは、興奮したまま
いろいろと、質問してる




わたし達の着てる服とか、説明したのは
『声だけで、見えない』から
リスナーの人に、イメージを伝えるため


どうして着替えたり
ちゃんとメイクしたりしたのか
意味、それ聞いてわかった




「なしけん、DJになったと?」


「僕が尊敬してる人がいるんだけど
事務所の、先輩なんだけどね」


二人でうなずく




「その人に憧れて、この世界に入って

ホント〜にその先輩、一人一人に
語りかけるように話すんだよね


で、理由を聞いたら


――― その街に

以前、付き合ってた人がいるんだって」




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