Crystal Sky 〜お姫様は、魔法使いに恋をする。〜




鈴木さんは部活に出たのか
いつの間にかいなくて


呼ばれたのは、校長室 ――――



「…お母 しゃん…?」


「彗…」




校長先生
担任

足首に包帯巻いてる熊石さんと
熊石さんの、お母さん…




「いえね?子供の事ですから
とはいっても、もう一人前の高校生で
いきなり蹴って来るなんて
どこの山猿かしらと…


… まあ、大人しそうな子ほど
何をしでかすか解らないって
今時は、言いますもんねえ?


こちらも鬼ではありませんし?
幸い、骨折した訳でもないですから
大事にはしたくないと
慈悲深く!わざわざ!
出向いて参りましたのよ


ええ、治療費など請求致しませんわよ
宅は経済的には、裕福ですし
なにしろ子供の喧嘩ですもの…


ですけれどねえ?
わたくしが、何を言いたいかと言えば
ねえ?奥様?」




「――…ほんなごと 申し訳なか…」





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