Crystal Sky 〜お姫様は、魔法使いに恋をする。〜
そういえば、昨日まで
全然知らない同士だったんだ
… そこへいきなり
わたしが入って来て ―――
顔、カァッとして
その場から、立ち上がった
「違う違う!
そげな意味やないけん!
ばいな、あっけん意味
ここは 誰も近づかん
だけん、どげんしてかなぁって」
心臓、バクバクする…
「――― だ…誰も、いんかったから」
「え?ここ?」
それだけ言って、一回だけ、頷く
「て言うても
俺らずっと、ここ溜まりにしてから…
い、しょっか!
皆しばらく、ここ居なかったのか」
「あ〜、うんうん」
「近くにこいつのマンションいっち
親ちょこっとの間、いなかったからさ
そっちさ冬の間は移動しよっただけで
ずっとここよ」
そ…か
だから誰も、いなかったんだ…
わたしはそれに、納得して
でも皆は、わたしの答を
まだ、待ってる…