夏の前の日
当日


ピンポーーーン

ピンポーーーン


部屋に鳴り響くインターホンで目が覚める。

あぁすごくリアルな夢だった。
あのときの夢。
怖くなって隣を見ると
横には眠っているリンの姿があった。


ーーーてか、だれ?

ドアを少し覗くと
外にはもう誰もいなかった。

時計を見ると13時過ぎ。
出頭する時間は10時。


ドキン

ドキン


ーーーやばい。
普通に、やばい。


「リン、起きろ!リン!!!」

「んー」

「まじで、リン!起きてって!!」

「ユウ・・・おはよぉ」

いつもの光景と思いたかったけど
昨日で最後のはずだった。

「はよ。もう・・・10時過ぎてる」

「・・・え?やばくない!?」


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