夏の前の日
「今日、家帰れんだろーし
ホテル行こっか」
カラオケを出て
2人で近くのラブホテルに向かった。
向かってる途中にコンビニに寄って
ビールとかを買って
部屋を選んで室内に入る。
「ラブホテルってなんかテンション
あがるよねー。なんでだろ」
「風呂が広いけんだろ」
「ベッドもね、フフ〜」
リンは大好きなお風呂に
お湯を溜めに行った。
ソファに座って、リンのカバンから
タバコをとって火をつける。
「泡風呂にしよぉ〜!」
一人がバスルームでキャッキャ言いながら
はしゃいでいる。
「はよこっち来いって」
「待って〜〜〜」
手をタオルで拭きながら
俺の横に座る。
「リン、チューしよ」
そう言うと、リンから顔を寄せてきて
俺の唇にキスをした。
部屋は、お風呂に水がでている音だけで
あとは無音。
俺はそのままリンを抱きしめた。