夏の前の日
「ほら、こいよ」
リンを腕に乗せて
そのまま抱き締めて。
髪を撫でながら
頭上にキスを落としていく。
「ーーーっ」
鎖骨辺りにピリッと
軽い痛みがした。
「リンちゃん特製のタトゥー」
赤い跡がついたところを
触りながら
リンはニコニコ笑って俺を見上げる。
「やるじゃん」
リンの後頭部を持って
まさぐるように
そのまま深いキスを落とした。
身体全体を愛撫しながら
お返しと言わんばかりに俺は
リンにキスマークを残した。
「ユウ、つけすぎ」
「俺んって証拠。
出てくるまで残っとるかね?」
「残るよーに濃くお願いしまぁす」
二人で笑って、また、キスをして。
深く深く繋がった。