夏の前の日
出会い
まだ俺が高校生の頃。
確か俺は17歳のときの話し。
俺はいつものように
友達とスケボーをして遊んで。
お決まりのクラブに行った。
「ばーり汗かいたわ」
「いまは暑いけど、絶対これ
寒くなるんじゃねー?」
「クラブおりゃ大丈夫だろ」
冬なのに半袖に半パン。
バックパックにはパーカー入ってるけど
真冬だから周りから見たらただのバカ。
いつも一緒に遊んでるシンは
地元も同じで超仲良し。
「人多いと思う?ユウ」
「んや、まだ早いしぼちぼちだろ」
毎週金曜日に開かれている
このレギュラーイベントの常連。
キャッシャーのミズキはセンパイ。
「おお♪ユウとシンじゃん。お疲れ!
あんたら半袖っていま冬だよ?」
「うっせー、ババァ」
いつものように冗談を言ってると
耳元で
「新入りの可愛子ちゃんいるよ」
って。
「どのくらい?」
ハーブ吸って壊れてるシンは放って
女も大好きな俺は食らいつく。
「モデルみたい。顔小さくて可愛くて
身長もだいぶあるよ」
「マジ言ってんの?俺好みじゃん。
おい、シン中入るぞ」
ポケーっとしているシンは無視して
俺はフロアにむかった。