夏の前の日
2日目
「ーーーっ」
「あ、ユウ起きたおはよぉ」
いつの間にか起きていたリンは
俺の顔を覗き込んでた。
「起きるの早いじゃん」
「ユウ起きんのんじゃもんー」
拗ねてるリンをもう一回腕の中に戻し
抱き枕のように抱きしめた。
「リン、痩せた?」
「んーどうだろうね。痩せた?」
「っぽい、病院行ってんの?」
「行ってない」
「・・・は?」
抱きしめた感覚的に
いつもと違う気がした。
あばら辺りが骨っぽい感じ。
痩せたというか。
・・・窶れたというか。
「行けって、死にたいん?」
「なんでそんな言い方しかできんのん」
リンははぶてて
俺の腕から抜けてバスルームの方へ
行った。