夏の前の日
「はぁ」
ため息が出る。
俺はリンに甘い。
リンは俺に激甘すぎる。
「どーすっかな」
とりあえずリンのところへ
ジョイントを巻いて行った。
「消えるものならいっそ星に〜」
何の歌か分からないけど
リンがお風呂で歌っていた。
ガラッ
ドアの開く音でこっちを見たけど
この感じだと完全に無視。
シャワーで身体を流してから
リンの入っている湯船に無理矢理入ったら
ザブーーーンと水が溢れ出した。
「ユウのぶん、お湯なくなったじゃん」
「裸のリンに触れとる水が
うざかったんじゃい」
「ばーか」
機嫌を取り戻したリン。
俺は安心して、ジョイントに火をつけ
一口吸ってリンに渡した。
「ウィード最高」
「ユウ、ユウ!」
口を開けずに俺の名前を必死に呼ぶ。
リンを見たらキスされて
煙を俺に流し込んだ。