罪人と被害者
冷たい刺激が喉を焼く。
1日の終わりにいい刺激で、必ず俺は飲む。
ソファに沈みながら、目を閉じて喉に神経を集中させた
唯一と言っていい楽しみを感じながら、脳内は冷静だった。
…なんでこんなことになった。
男を連れ込んだのは初めてだし、まあ慈善活動な訳だが。
…放っとけなかったのはなぜだ。
あんなデブに抱かせたくないと思ったのはなぜだ。
…自分とは関係ないじゃないか。
なのに、なぜ。
「おじさーん?」
風呂場から声が聞こえて、やけに早いなと思っていたら。
ドダダダッと走る音が聞こえて、タオルで局部を隠した男の子が出てきた。
「…あ」
いけない、寝巻き。
何か用意してやんなきゃとソファから腰を上げようとしたとき。
「っ、」
ドサッと手まるごとソファに戻された。